八代白井半七 夕顔酒呑 |
白井半七は大正年間の関東大震災で江戸の窯場を失い、関西にやってきたのですが、関西において半七一家を大きく手引きしたと知られる人物が三人おりまして、一人は関西最初の窯場を提供した小西酒造の小西新右衛門、一人は宝塚と三田の窯場を提供した阪急電鉄の小林一三、もう一人は乾山写の作品を制作するよう導いたとされる吉兆の湯木貞一です。 この作品は乾山写の作風で、お客様に正面を向けて器を差し出した際に見込みにも絵が広がるように出来上がっているのですが、その作風は吉兆による指導だと噂されております。
夕顔の盃ですが、ゆったりとした轆轤目の器に白化粧を施し、その上に呉須と鉄薬で大振りな夕顔の葉と、まだまだ細い、きゅうりのような瓢箪が描かれています。年記のこともあり、なんだかちょっと意味深な盃です。上がりも美しい優品ですが、それ以上に作品の背景が気になる面白い一品です。
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昭和7年より大阪にて茶道具商として商売いたしております。 阪急の創始者 故小林一三翁からもご贔屓にしていただき、無庵の庵号を頂戴しました。 また、皆様に御愛願頂きましたおかげさまで、阪急百貨店うめだ本店にお店を構えさせて頂き、令和元年をもって50年を数えることとなりました。 当店では千家十職の作品を主に紹介しております。店内では、常に樂歴代の味わい深い茶碗や華やかな仁清写茶碗を、季節の掛軸と共に展示。百貨店内での美術鑑賞をゆっくりと楽しんで頂けるよう心がけております。 是非、お気軽にお立ち寄りください。
住所
TEL.FAX 06-6313-7617 |